こんにちは。東京都新宿区「西新宿駅」より徒歩5分にある歯医者「S&Aデンタルクリニック」です。

近年、歯科治療において注目を集めているのがセラミック治療です。保険診療の銀歯と比較して見た目が自然で、耐久性や清潔感にも優れているため、審美性と機能性を兼ね備えた治療法として人気があります。
しかし、セラミック治療は高いというイメージをおもちの方もいらっしゃるでしょう。実際に治療費用は決して安くなく、金額を理由に治療をためらう方も少なくありません。
今回は、セラミック治療の費用相場や高額な理由について解説します。セラミック治療のメリットとデメリット、さらに費用を抑える方法についても解説しますので、セラミック治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
セラミック治療の費用相場

セラミック治療の費用は、使用する素材の種類や歯科医院によって大きく異なります。セラミックのインレーかクラウンかによっても費用は異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
セラミックインレーとは、虫歯を削った部分に詰める小さな修復物です。
一方でセラミッククラウンは、歯全体を覆う被せ物で、より広い範囲の修復や強度が求められる場合に使われます。素材ごとの費用相場は、以下のとおりです。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジン(樹脂)を混ぜ合わせて作られた素材です。
費用相場は、インレーで3万〜5万円程度、クラウンで5万〜8万円程度と比較的安価です。
レジンを含むため柔らかく扱いやすい一方、変色や摩耗が起こりやすい点がデメリットといえます。
オールセラミック
オールセラミックは、セラミックのみで作られている素材です。
インレーの相場は4万〜8万円程度、クラウンでは8万〜15万円程度とされています。
透明感が高く、自然な見た目を再現できることから、審美性を重視したい方に人気です。また、金属を含まないためアレルギーの心配がない点も大きなメリットです。
ただし、強い衝撃が加わると割れてしまうことがあるため注意が必要です。
ジルコニア
ジルコニアは人工ダイヤモンドとも呼ばれるほど強度に優れた素材で、耐久性が非常に高いのが特徴です。
費用はインレーで5万〜9万円程度、クラウンでは10万〜20万円程度と、他の素材と比べて高めになります。強度があるため奥歯にも使用でき、噛む力が強い方にも適しています。
ただし、オールセラミックに比べると透明感はやや劣るため、前歯よりも奥歯の治療に選ばれることが多いです。
セラミック治療が高額になる理由

ここでは、セラミック治療が高額な理由について解説します。
保険が適用されない
セラミック治療には保険が適用されません。自由診療のため、全額自己負担となります。保険診療の銀歯では3割負担で済む治療も、セラミックでは1本あたり5万〜15万円程度かかるのが一般的です。そのため、治療を受ける前に、費用や支払い方法を確認しておくことが大切です。
材料費が高い
セラミック治療に用いられるオールセラミックやジルコニアなどの素材は、審美性や耐久性に優れていますが、その分、材料費も高いです。高品質な材料を使用することで変色や摩耗が起こりにくくなりますが、費用負担は大きくなります。
歯科技工士の高度な技術が必要
セラミックの修復物を作製する際には、高度な加工技術を必要とします。歯科技工士が一つ一つ精密に作製するため、技術料が必要になるのです。こうした手間と技術が費用に反映され、保険診療の銀歯より費用が高額になります。
セラミック治療にかかる期間と通院回数

セラミック治療は、一般的に2〜4回の通院で完了することが多いです。初回のカウンセリングと型取り、最終的なセラミックの装着という流れで治療を進めていきます。全体の治療期間は2〜4週間程度が目安です。
虫歯治療が必要な場合や歯ぐきの状態によっては、これよりも長くかかるケースもあります。
セラミック治療のメリット

セラミック治療には、以下のメリットがあります。
自然で審美性の高い仕上がり
セラミックの最大の魅力は天然歯に近い透明感や色調を再現できる点です。保険診療の銀歯やプラスチックの素材よりも自然で美しい仕上がりになります。周囲の歯ともなじみやすく、自然な見た目を求める方に選択されるケースが多いです。
特に前歯の治療においては、口を開けたときの印象を大きく左右するため、審美性の高さは大きなメリットになります。
金属アレルギーのリスクがない
歯科治療で使われる金属のなかには、ニッケルやパラジウムなどのアレルギーを引き起こしやすい素材が含まれています。
一方で、セラミック治療に使用されるオールセラミックやジルコニアといった素材には金属が使用されていません。そのため、金属アレルギーの症状が現れる心配がありません。歯ぐきの変色も起こりにくく、安心して使える素材です。
耐久性に優れている
適切にケアを行えば、セラミックは10年以上使用できることもあります。硬度が高く、変色や摩耗にも強いため、長期間美しさを保てる点は経済的にも有利です。見た目だけでなく、長く使える安心感があるのもメリットのひとつです。
ただし、過度な力が加わると割れる可能性があるため注意が必要です。
虫歯や歯周病の再発リスクが低い
セラミックの表面は滑らかで汚れが付きにくいです。このことから、虫歯や歯周病の再発リスクを抑えやすい点も大きな利点といえます。結果として、長期的に見れば再治療の頻度が少なくなり、トータルの費用負担や通院の負担を軽減できる可能性があります。
変色しにくい
セラミックは吸水性がほとんどなく表面が滑らかなため、コーヒーやワインなど色の濃い飲食物による着色が起こりにくいです。長期間美しい状態を維持できる点は大きなメリットといえます。
セラミック治療のデメリット

セラミック治療には多くのメリットがありますが、その一方でデメリットもあります。
費用が高額
セラミック治療は保険適用外となることが多く、1本あたり数万円から十数万円かかります。治療費が高額になりやすく、患者さんの自己負担が大きくなる点はデメリットといえます。
割れる可能性がある
セラミックは見た目が自然で美しい反面、強い衝撃や過度な力が加わると割れたり欠けたりすることがあります。特に奥歯など力がかかる部位では注意が必要です。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方はセラミックに大きな負担がかかりやすく、破損リスクが高まります。そのため、就寝時にナイトガードと呼ばれる専用のマウスピースを装着して歯への負担を軽減することが推奨される場合があります。
こうした予防策を取り入れることで、セラミックをより長く快適に使用できます。
歯を削る量が多くなることがある
セラミック治療では、被せ物や詰め物を装着するために健康な歯の一部を削る場合があります。削る量は治療の方法や歯の状態によって異なりますが、一度削った歯は元に戻せないため、長期的に歯の寿命に影響を与える可能性があります。
セラミック治療の費用を抑えるコツ

セラミック治療は自由診療のため高額になりやすいですが、選び方や制度を活用することで費用負担を軽減できる場合があります。
予算に合った素材を選択する
セラミックには複数の素材があり、それぞれ費用は異なります。なかでも、ハイブリッドセラミックは、オールセラミックやジルコニアに比べて安価です。ほかの素材に比べて強度が低く、変色しにくいという点はデメリットですが、できるだけ費用を抑えたい場合の選択肢にはなるでしょう。
デンタルローンや分割払いを利用する
デンタルローンや分割払いを利用できる歯科医院もあります。
デンタルローンとは、歯科治療にかかる費用を分割払いできるようにするサービスのことです。金融機関や信販会社が治療費を立て替えて支払い、患者さんは分割して返済します。デンタルローンや分割払いを利用することで、月々の支払い金額を減らすことができます。
ただし、すべての歯科医院が対応しているとは限りません。また、手数料がかかる可能性もあるため、事前に確認が必要です。
医療費控除を活用する
セラミック治療は基本的に自由診療ですが、噛む機能の回復や虫歯治療を目的とした場合は医療費控除の対象になることがあります。
医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合、その分を所得から差し引いて税金の負担を軽くできる制度です。セラミック治療の費用は高額になりがちですが、医療費控除を正しく活用すれば、経済的な負担を軽減できる可能性があります。
まとめ

セラミック治療は、自然な見た目や耐久性の高さから多くの方に選ばれていますが、費用は高額になりがちです。費用相場は1本あたり数万円から十数万円と幅があり、使用する素材や歯科医院によっても差が出ます。
その分、長期間にわたって美しさと機能を維持できるという大きな価値があります。また、金属アレルギーの心配がなく、変色が起こりにくいという点も魅力です。
セラミック治療を検討する際には、費用面と治療の質を総合的に考え、自分に合った選択をすることが大切です。
セラミック治療を検討されている方は、東京都新宿区「西新宿駅」より徒歩5分にある歯医者「S&Aデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、インプラントやセラミック治療、矯正治療などの自由診療をはじめ、虫歯・歯周病治療などさまざまな診療に力を入れています。診療案内ページはこちら、お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご覧ください。