こんにちは。東京都新宿区「西新宿駅」より徒歩5分にある歯医者「S&Aデンタルクリニック」です。

セラミックの歯は、美しさと耐久性を兼ね備えた優れた補綴物として、多くの方に選ばれています。
しかし、ある日突然、セラミックの歯が取れる方も少なくありません。セラミックの歯が取れた場合、どのように対応すればよいのか不安になる方も多いでしょう。
今回は、セラミックの歯が取れる原因や、取れた際の正しい対応方法、再発防止のための対策などについて詳しく解説します。万が一のときに慌てずに行動できるよう、ぜひ参考にしてください。
目次
セラミックの歯が取れる原因

セラミックの歯が取れる原因には、いくつかの要因が考えられます。主な理由としては、以下の4つが挙げられます。
接着剤の劣化
セラミックの歯は、専用の歯科用接着剤によって天然歯に固定されます。
しかし、この接着剤は時間が経つにつれて接着力が弱まることがあります。特に口腔内の環境が悪化していると、接着剤が劣化しやすくなり、結果としてセラミックの歯が取れることがあるのです。
接着剤の劣化は自分では気づきにくいため、定期的に歯科検診を受けて確認してもらうことが重要です。
噛み合わせの不具合
噛み合わせのバランスが崩れると、一部の歯に過剰な負担がかかりやすくなります。セラミックの歯は硬い反面、局所的に強い力が加わると取れることがあります。
特に奥歯に装着したセラミッククラウンは、日々の咀嚼によって大きな力を受けるため、噛み合わせのズレは見逃せない要因です。歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は、さらにリスクが高まるため、注意が必要です。
虫歯の再発
セラミックの歯は人工物のため虫歯になりませんが、土台となっている天然歯が虫歯になる可能性があります。
特に、セラミックと土台となる歯の境目に隙間ができると、そこから虫歯菌が侵入し、内部で虫歯が進行するケースがあります。虫歯が進行すると、歯質が脆くなり、接着力が低下してセラミックが外れる原因になります。
再発した虫歯は自覚症状が出にくいため、早期発見がカギとなります。
事故や強い衝撃
転倒や交通事故、スポーツ中の接触などによって顔や口元に強い衝撃が加わると、セラミックの歯が取れることがあります。また、硬いものを噛んだ拍子に取れることもあるでしょう。
セラミックは耐久性に優れてはいますが、想定外の力が加わると外れる場合があるため、注意が必要です。
セラミックの歯が取れたときに注意すること

セラミックの歯が取れたときには注意しなければならないことがあります。ここでは注意すべきポイントをご紹介します。
自己判断での処置は避ける
セラミックの歯が取れたからといって、市販の接着剤を使用して再装着しようとするのは非常に危険です。誤った処置を行うと、歯や補綴物を傷つけてしまい、再治療が複雑化する可能性があります。
取れた原因や口腔内の状態を正確に判断できるのは、歯科医師のみです。トラブルが起こった際には、必ず歯科医院を受診しましょう。
取れたセラミックは捨てない
セラミックの歯が取れた場合でも、すぐに捨てないようにしましょう。見た目に問題がなく破損していなければ、再接着が可能なケースもあります。
また、歯科医師が原因を判断するための重要な手がかりにもなるため、必ず取れた補綴物は清潔なケースに保管して歯科医院に持参してください。
硬いものを避ける
セラミックの歯が取れた状態で硬い食べ物を噛むと、残った天然歯にダメージを与える可能性があります。また、取れた部分から細菌が侵入しやすくなり、虫歯や炎症のリスクも高まります。
歯科医院で治療を受けるまでは柔らかい食事を心がけ、該当箇所で硬いものを噛むのはできるだけ控えましょう。歯を保護するためにも、無理に噛むのは避けてください。
セラミックの歯が取れたときの対処方法

もしセラミックの歯が取れてしまったら、落ち着いて対処することが大切です。ここでは、セラミックの歯が取れたときの対処方法について解説します。
取れた部分を清潔に保つ
セラミックが取れたあとの天然歯の表面は、非常にデリケートな状態です。
まずは取れた箇所を傷つけないよう、柔らかい歯ブラシで優しく清掃し、清潔な状態に保ちましょう。食べかすや細菌が入り込むと、二次的な虫歯や歯肉炎を引き起こす可能性があります。
また、口腔内を清潔に保つために、うがいをこまめに行うのもよいでしょう。
できるだけ早く歯科医院を受診する
セラミックの歯が取れた場合は、なるべく早く歯科医院を受診することが重要です。
放置すると、歯の土台がむき出しのままになり、虫歯や感染のリスクが高まります。また、早期に対処すれば再装着だけで済むケースも多く、治療期間や費用を抑えることにもつながります。
セラミックの歯が取れるのを防ぐ方法

セラミックの歯を長く快適に使い続けるためには、日常生活でのちょっとした心がけがとても重要です。見た目がきれいで丈夫な素材でも、扱い方次第でトラブルのリスクは高まります。
ここでは、セラミックの歯が取れるのを未然に防ぐための具体的な予防策について解説します。
噛み合わせを調整する
噛み合わせがズレていると、一部の歯に偏った力が加わりやすくなります。特にセラミックの歯は衝撃に弱いため、噛み合わせの不調が原因で取れたり破損したりすることがあります。
治療後の噛み合わせは時間とともに変化する場合があるため、定期的に歯科医院で調整を受けることが大切です。違和感や痛みがある場合は我慢せず、早めに相談しましょう。
正しい噛み合わせを維持することが、セラミックの歯を長持ちさせるポイントです。
硬い食べ物を避ける
セラミックの歯は耐久性に優れている一方で、強い力が加わると割れたり取れたりする可能性があります。氷を噛んだり、せんべいやナッツ類を日常的に食べたりすると、セラミックにひびが入ったり、取れたりするリスクが高まるのです。
とくに無意識のうちに硬いものを噛む癖がある方は要注意です。セラミックを長持ちさせるためにも、硬い食べ物はできるだけ避けましょう。
歯ぎしり・食いしばりを改善する
寝ている間の歯ぎしりや、日中の無意識な食いしばりは、セラミックの歯に大きな負担をかける原因になります。これらの習慣は自覚しにくく、気づかないうちにセラミックが割れたり取れたりすることがあります。
対策としては、就寝時にナイトガード(マウスピース)を使用することが推奨されます。また、ストレスや緊張が原因になっている場合も多いため、リラックスする時間を確保することも大切です。気になる症状がある場合は、早めに歯科医院で相談しましょう。
定期的に歯科検診を受ける
セラミックの歯を長持ちさせるためには、定期的な歯科検診が欠かせません。
検診では、セラミックの装着状態や接着剤の劣化、噛み合わせの変化などをチェックしてもらえます。さらに、土台となっている歯に虫歯や炎症が起きていないかも確認してもらえるため、トラブルを早期に発見しやすくなります。
自覚症状がなくても3か月〜半年に1回を目安に検診を受けることで、安心してセラミックを使い続けることができます。
まとめ

セラミックの歯は、美しさと機能性を兼ね備えていますが、使用中のトラブルが全くないわけではありません。接着剤の劣化や噛み合わせのズレ、虫歯の再発など、さまざまな要因で取れてしまうことがあります。
万が一、セラミックの歯が取れた場合は、自己判断で処置をせず、取れた歯を保管して速やかに歯科医院を受診することが大切です。日頃からの予防も重要で、噛み合わせのチェックや食習慣の見直し、定期的な検診がセラミックの寿命を延ばすポイントになります。
セラミック治療を検討されている方は、東京都新宿区「西新宿駅」より徒歩5分にある歯医者「S&Aデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、インプラントやセラミック治療、矯正治療などの自由診療をはじめ、虫歯・歯周病治療などさまざまな診療に力を入れています。診療案内ページはこちら、お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご覧ください。














