小児歯科

S&A の小児歯科部門は
「20歳で虫歯ゼロ、きれいな歯並びの健全歯列を育成すること」
が目標です。
0-20歳までを3つの年代に分類して、具体的な目標項目を設けています。

各年代の目標

1-5才(乳歯列期:にゅうしれつき)

虫歯菌に感染させない

1. 生れたばかりの赤ちゃんに虫歯菌はいません。
2. 虫歯菌が子供に移る主な経路はお母さんとお父さんです。
3. お母さんの虫歯予防がお子様の虫歯を防ぐというデータがあります。
4. 口腔内は虫歯菌以外にも多くの細菌がいますがそのバランスは3才頃までに決まって、その後はあまり変化しません。
5. このため虫歯菌の感染を3歳以降にできれば大人になっても虫歯ができにくくなります。
虫歯菌に最も感染しやすい時期
4さいになった時のむしばのかず
母親の予防処置の有無と子供の虫歯感染率、保有率

新たな虫歯を作らない

1. 虫歯ができる時は虫歯菌のはたらきが強くなっていたり、
虫歯菌に対する歯の抵抗力が弱っていたりします。

2. フッ素は虫歯菌のはたらきを弱め、歯の抵抗力も上げる虫歯予防に優れたものです。
年齢に合わせたフッ素の利用法を歯科医院でご相談ください。
≫虫歯治療のフッ素へ

3. チョコや飴などの甘いお菓子は注意が必要ですが、量よりも頻度が重要です。
≫虫歯予防、間食の頻度へ

4. お子様の状態に合った歯磨きの方法を歯科医院で教わって、歯磨きの習慣を確立してください。
(10才位までは仕上げ磨きが必要です)

フッ素のはたらき
規則正しい食生活:虫歯になりにくい
間食が多く不規則:虫歯になりやすい

乳歯列期の虫歯予防:まとめ

お母さん、お父さんが虫歯治療を終えて、定期的なクリーニングを継続すること(お母さん、お父さん自身にも大きなメリットがあります)
食事の時には箸やスプーンなどの共有は避け、虫歯菌がうつらないようにすること
フッ素を効果的に用いること
正しい歯磨きを継続すること(仕上げの確認は10歳くらいまでは続けて下さい)
間食の頻度に特に気をつけること。
乳歯は抜けてしまいますがこの時期の虫歯は永久歯にも影響することが多いです。この時期に予防を確立することがとても大切です。

予防のノウハウがある歯科医院を積極的にご利用ください。

6-12才(混合歯列期:こんごうしれつき)

生えたての永久歯を虫歯にしない

1. この時期は永久歯が生え始める非常に重要な時期です。
2. 乳歯と永久歯の混在で磨きにくい時期であることに加えて生えたての永久歯は未成熟で抵抗力が弱いため乳歯の時期に虫歯がなかったお子様でも注意が必要です。
3. 基本的な予防法は乳歯列期と同じで
  フッ素を利用する
  仕上げ磨きを継続する
  間食の頻度に気をつける
  定期検診を継続する
  ことが挙げられます。

成長に合わせた矯正治療

1. 小児矯正で最も大切なことは「成長を利用できる限られた時期」ということです。
2. お子様の状態によっては、永久歯の生え代わりを待たずこの時期に矯正をスタートすると大きなメリットが得られることがあります。
3. いわゆる「受け口」「出っ歯」や「凸凹が強い状態」などは顎骨の成長をコントロールするような矯正を行うことで成人から始めるよりもかえって処置が単純になることがあります。

成長に合わせた矯正治療

成長を利用できたことで骨格的なバランスが整い、
咬み合わせが良い状態で永久歯が並びました。
最適な矯正開始のタイミングを

最適な矯正開始のタイミングを診査するためのレントゲンも完備しており、骨格的な診査を行います。
当院の小児矯正では歯並びも含めたトータルな咬合誘導を行います。

12-20才(永久歯列期:えいきゅうしれつき)

永久歯を虫歯から守る

1. 永久歯は乳歯と違って生え替わることはありません。歯に変わるものはあっても歯を超えるものではありませんから、虫歯で歯を削ったりすることなく大切に管理して頂きたいと思います。
2. 基本的な予防法は
フッ素を利用する
仕上げ磨きを継続する
間食の頻度に気をつける
定期検診を継続する
ことが挙げられます。

成長に合わせた矯正治療

上顎と下顎で成長のスパートが異なりますのでお子様の状況にあった矯正のタイミングを早めにご相談、ご確認下さい。
この時期からは永久歯が生え揃っていることが多く使用する器具は成人のものと同じことがほとんどですが、まだ顎の骨の成長が期待できることが大きな違いです。

成長に合わせた矯正治療

永久歯がそろった後でも

永久歯がそろった後でも成長の力を積極的に利用すると骨格的なバランスが整い、
咬み合わせが良い状態で永久歯が並べることができます。
健康を促進する「矯正治療」という考え方