むし歯になりやすい部分

奥歯には裂溝といわれる細かな溝があります。この部分は汚れが溜まりやすく、取りにくいためむし歯が起こりやすい部分です。発症していても無自覚に症状が進行することが多く、治療時には多くの歯を削らなければいけない事があります。定期的な検診を心がけましょう。

 

奥歯の溝から始まったむし歯が大きく進行していたため、多くの歯を削る必要がありました。

むし歯は無自覚に進行することが多いです

患者様がご自身でむし歯の存在に気づかれる時には、むし歯の発症から数年単位で経過しており多くの歯を治療のために削らなくてはいけないことがめずらしくありません。「黒くなっている」「歯に穴があいている」「冷たいものがしみる」などの症状を伴っている時には早めに受診し、症状がなくても定期的なチェックを継続するようにしましょう。

上の奥歯がしみるとの訴えでご来院されました。
細菌(虫歯菌)の働きで多くの歯が溶かされています。
むし歯の発見にはレントゲン検査が必須です。

デンタルフロスの重要性

歯みがきの際、歯ブラシのみで落とせる汚れは全体の約60%と言われています。

つまり歯ブラシだけでは約40%の磨き残しがありますが、そのほとんどは歯と歯の間の汚れです。

フロスを用いることで歯と歯の間の汚れを落とす事ができます

(歯ブラシとフロスの併用で汚れの除去率は80-90%に高まるとのデータもあります)

患者様に合ったフロスをお調べし、使用法も確認することで歯みがき上手になるお手伝いができます。むし歯や歯周病を予防するため、お気軽に当院をご利用下さい。

一般的に歯の間には磨き残しがあります。フロスを正しく用いて歯間部をケアすることがむし歯や歯周病予防に効果的です。

「染め出し」とは

歯科医院での「染め出し」とは歯についた汚れを可視化することで、

・患者様の磨き残しに合わせた歯みがき指導をする

・クリーニングの際に汚れの取り残しを防ぐ

以上のようなメリットがあります。当院では積極的に染め出しを行い予防指導、予防処置の精度を高めています。(必須ではありません、事前に必ずご希望をお伺い致します)

左の写真が染め出し直後です、想像よりも多く染まっている事が多いです。

右の写真は歯磨きのご指導、及び衛生士によるクリーニング後です。

このように染め出しは清潔な状態を保って頂くための重要な対応となります。

むし歯治療について

むし歯は進行具合によって治療内容が異なります。歯科医師は健康な歯や神経などを削らないように努めますが、むし歯菌に感染した部分を取り残すと一般的に経過がよくないので、取り残しがないように確実にむし歯を削り取ることにも努めなければいけません。

無症状に進行することも多いので、定期的なチェックや治療途中で放置しないなどのご注意が必要です。気になる患者様は早めにご相談ください。

 

↓ 古い詰め物の下でむし歯が進行していました。患者様に自覚症状はありませんでしたが、大きく削り取る必要がありました。幸い神経は保存できました。

↓ このような大きなむし歯の場合は神経の保存は難しく、残念ながら抜歯に至ることも少なくありません。お口の違和感には早めの対処をお心掛け下さい。

 

歯科検診の際、当院で行う事(歯周組織検査)

歯周組織検査とは、主に歯と歯茎の間にあるポケットという隙間の深さや出血などを調べて歯周病の有無やその程度を調べる検査です。全ての歯のポケットを調べるのは患者様にもお手間をお掛けしますが、歯周病の状態を把握するための非常に大切な記録になり、クリーニング前には原則として必要な検査です。

歯周病は糖尿病、心臓病、肺炎や認知症など、近年様々な病気との関係が示されてきています。

歯科医院での正しい検査とそれに基づいた定期的なクリーニングをお勧めいたします。

 

 

新型コロナウイルスへの対応

この度の非常事態宣言を受け、日本歯科医師会から「歯科受診に関するお願い」が発表されました。

当院ではこの発表を受けご予約を調整し、下記の対策をしながらかかりつけ医として必要と考えられる歯科診療(急性症状の緩和など個々の患者様の状態により判断しております)をご継続致します。

まず、これまでも一般的な医療機関における院内感染対策(滅菌、消毒の徹底や診療台周囲をビニールシートで覆うなど)を行ってまいりましたが、昨今の情勢を鑑み、新型コロナウイルスへの以下の対策も追加して行っております。

1. 問診の実施(海外への渡航歴や会食などへの参加有無、過去2週にわたる発熱の有無など):新型コロナウイルス感染に関連した問診を患者様に実施し、当てはまるものがある場合は診療のご相談をさせて頂きます。

2. すべての来院患者様への検温:発熱が確認できる患者様へは診療のご相談をさせて頂きます。

3. すべての来院患者様への手指消毒:来院受付時に手指消毒をスタッフからさせて頂きます。

4. すべての来院患者様への含嗽:処置前に含嗽剤によるうがいのご協力をお願いしております。

5. ご予約の調整と時間の順守:待合室でお待ち頂く人数や時間を少なく致します。また時間をかけ消毒した歯科診療室へお通し致します。

6. スタッフはマスクやフェイスガードをしてご対応させて戴きます。

 

院内感染のリスクは確実に下げないといけませんが、病原体を見過ぎて患者様を診ることがおろそかになり過ぎることもないよう、努めてまいります。

厳しい社会情勢ではございますが、口腔内でお困りの場合や来院の必要性に悩まれる場合にはご相談下さいませ。

歯科検診の際、当院で行うこと(口腔内の写真撮影)

口腔内を直接観察(視診)する際、患者様はずっと開口状態になるため長い観察時間はご負担になります。

写真を利用することで、患者様への負担なく歯やその周囲組織の状態を時間をかけて細かく観察でき、むし歯などの見落としを防ぐことができます。

また、現在の状態や必要な治療法、治療内容のご説明や術前と術後の比較など、患者様へのわかりやすい情報提供ツールとしても非常に有益な素材です。

以上から、当院では歯科検診の際、口腔内の写真撮影を積極的に行っております。

 

 

左の写真は下奥歯を内側から撮影した写真です。写真を見返し、お口の見えにくい場所も時間をかけより客観的に観察することができます。むし歯や汚れの程度、詰め物の適合具合や歯ぐきの腫れなど多くの情報が得られます。また、歯科医師から患者様への説明を容易にし、ご自身の問題を把握しやすくなります。

 

上の2枚の写真は、かみ合わせの問題を改善した例ですが、処置前の問題点を把握して記録に残しておくことで、治療のゴールも明確にしやすくなります。